GW残雪期鹿島槍ヶ岳【2025.5.3-5.6】

登山

行程

5/3 六甲道→扇沢登山口
5/4 扇沢登山口→南尾根→爺が岳→冷池山荘テント場
5/5 冷池山荘テント場→鹿島槍ヶ岳→扇沢登山口→長野市街
5/6 長野市街→善光寺→松本駅→六甲道

5月4日

登山口へは5時過ぎに到着した。隣の車のおじさんに山岳部かと聞かれる。ドヤ顔で「探検部です」と答えた。共同装備を分配し登山口を出発する。すぐに雪が出てきたためアイゼンを装着する。尾根をひたすら登り、爺が岳には11時頃に着いた。眼下には大絶景が広がる。遥か遠くには、泊まる予定のテント場と鹿島槍ヶ岳が見える。ここからは絶景の稜線歩きとなり、うきうきで歩みを進める。正午を過ぎて雪が緩み、踏み抜きには苦慮した。14時過ぎにテント場に到着。着くと同時に雲がかかり、ありえないぐらい強い風が吹き、あられが降ってきた。こんな強風下でテントが立つのか不安だったが、ペグを持参していたこともあり、なんとか4テンが2つ立った。もしペグがなければ間違いなくテントが吹き飛んでいただろう。日差しが遮られてすでに極寒のため、一旦テントに退避する。テント内からも、ごぉーごぉーという風音が聞こえる。まるでヒマラヤ山脈でテント泊をしているようで、非常にエキサイティングだった。こんなに過酷なテント泊は初めてだ。ただ興奮していたのは私だけで、寝不足と寒さから、他の人はすぐ寝袋に入っていた。1時間ほど経ち、日差しが出てきたので夕食を作るべく外へ出た。今日のメニューはカップ麺とレトルトカレー。調理用の水は持っていなかったので、ガスで雪を溶かしてお湯を作る。ただ風が強いためか沸騰する気配がない。結局、沸騰して湯煎できるまで2時間ほどかかった。いよいよ待ちに待った夕食である。が、「いただきます」と同時に悲鳴があがった。なんと、パックご飯が腐っていたのである。あるものはドロドロの茶色であり、あるものはカチカチの黒色であり、あるものはフワフワ菌糸の白色であった。大絶望。どうやら、少しだけ開封した状態で部室に置かれていたようだ。カップ麺をすすり、18時前にはシュラフに入った。

5月5日&5月6日

朝4時に起床の予定だったが、寒すぎて6時までシュラフに入っていた。かちかちの雪面を慎重に歩くこと1時間半ついに山頂に到着した。山頂を示す標識はまだ雪に埋まっている。感無量、というより強風&極寒だったため、集合写真を撮ってすぐに下山した。テント場に戻り、テントを畳む。樹林帯でアイゼン着脱の判断に苦労しつつ、7時間ほど歩いて登山口に着いた。その後は大町温泉で汗を流し、とんかつを食し、長野市街のゲストハウスへと移動した。翌朝は9時ぐらいに起床。善光寺に行き、信州そばと山賊焼を食べて23時頃に六甲道へ帰着した。