経緯
今回の遠征は1回生が中心となって計画することになった。PLの仕事はシンプルだ。目的地を決めて(グループLINEで募った)、計画書を作成し(適当で良い)、当日は気合いで行き、費用を精算し(最も面倒)、最後に探検報告を書けば良い。最初は気負っていたけれど、先輩たちがサポートしてくれて、ほとんどのミスはリカバリーできた。結果的に、特に気負うことはなかったと感じている。
目的地には「伊吹山」や「金剛山」などが候補に挙がり、最終的には金剛山に決定。参加者は30人弱集まり、山頂キャンプ場で一泊することになった。計画書も作成し、順調に進んでいた。緊張もすぐに解け、安心した私。しかし、問題が起きたのは秋オリ前日、10月18日(金)のこと。部会が開かれたが、天気が悪すぎて予定していた金剛山登山が難しくなった。
土壇場で目的地を変更するか悩んでいると、4回生の美崎さんから「KASHIKIRI 兵庫神鍋」という宿のリンクが届く。氷ノ山近くの宿で、30人以上が泊まれるとのこと。直前の変更にためらいもあったが、通話で説得され、氷ノ山に変更することを決めた。結果、2024年秋オリの目的地は「氷ノ山」と決定。
10.19
朝6時半に起床。窓の外を見ると小雨が降っていて、天気予報は嘘をつかないなと実感。雨ってほんとに全て台無しにしてしまうよね。今年は無人島遠征と富士山遠征の2つが台風で中止になったけど、どちらも参加していなかった自分には特に影響はなかった。ただ、参加者の落胆はよくわかる。雨っていいこと一つもないから!
でも、今回は大丈夫。だって今日は屋根のある場所で寝られるから、テントより建物の方がいいよね。最高!
集合は朝8時、JR六甲道駅。集合場所はなんとなく決めたんだけど、レンタカーを停めたファミリーマート六甲道駅前の方が良かったなと反省。次回はそうしよう。他のメンバーはほぼ時間通りに集合し、出発準備が整った。
1回生の運転を4回生一人に任せてしまったのも気になったが、後から聞いたところ、1回生の江口が早々に免許を取得していて、実際にはほとんど運転してくれていたらしい。まあ、それならよかったかな。
この日は本来氷ノ山登山を予定していたが、あまりに強い雨で気分も乗らず、登山は2日目に延期することに。それで秋オリ初日は各班ごとに自由行動をすることになった。
ある班は玄武洞で柱状節理の割れ目に感動し、また別の班は出石そばを楽しみ、さらに別の班は城崎温泉でゆっくり過ごしていた。そして、大阪から来た2回生の小林さん率いる班は、なぜか金剛山に登ったらしい。
そんなこんなで、みんなそれぞれ自由に過ごし、夜になり、無事に宿に集合したのであった。
9.20
天気は曇り。いよいよ氷ノ山へ向かうことに。車で1時間ほどの道のり。道中では霧が立ち込め、キジが現れた。キジって珍しいなと思ったけど、残念ながら写真を撮ることはできなかった。
9時30分、大段ヶ平登山口から登山開始。みんなが寒い寒いと言っていたけど、私はあまり寒さを感じなかった。へぇ~、この程度で寒いんだな(笑)。北海道出身の自分にはこの感覚がわからなかったので、ちょっと面白かった。もちろんバカにしているわけではなく、むしろ羨ましいくらいだ。
前日の雨の影響で道は柔らかく、木道はツルツルしていて滑りやすかった。途中、5文字単語しりとりをしながら歩くことに。しりとり自体はつまらなくはなかったけど、あまり面白くもなかった。登山中の会話はどうしても薄くなりがちで、人生の話をする気分でもなかった。まあ、いつかはそんな登山もしてみたいけど。
10時45分、山頂に到達。特に辛い場所も危険なところもなく、思ったよりもイージーなコースだった。
登山を終えた後、神戸に帰る道中で、大阪班の小林さんたちと合流。昼食を「オレンヂ日高店」で食べることに。予約なしでも十数人を快く受け入れてくれる懐の深いお店で、ラーメンがとても美味しかった。