1日目
以前しまなみ海道で「レンタサイクル予約してなくて人数分借りられない」という痛すぎる事故を起こした反省が生きて、今回はちゃんと人数分を予約。成長。
自転車の受け取りは「誰かに任せたらいいだろう」という、今思うとまあまあ無責任な発想で、私は愛車で須磨駅から明石駅へ自走した。朝の海岸沿いは最高に気持ちいい。……のに、集合場所に着くと、すでにみんな雑談していて、しかも“マイチャリで家から漕いできた人”までいて、ちょっと申し訳なさが勝った。
レンタサイクル屋は明石駅から徒歩5分という神立地。店主のおっちゃんも気さくで、写真まで撮ってくれるタイプ。こういうところで旅の空気って一気に良くなる。


明石港からは船で淡路島へ。甲板には自転車固定スタンドがあって、船内も快適。いつも橋で渡る海峡を船で行くのが新鮮で、出だしから「遠征っていいな」感が出る。岩屋港に着いたらモニュメントで写真を撮って、いよいよスタート。

「とりあえず各自で飯屋へ」という流れになり、私はおすすめされた家系ラーメンへ。ご飯・味噌汁・卵などがおかわり自由の定食を頼んで、調子に乗ってご飯を3杯。体は正直で、しっかり苦しい。
その後は洲本の海岸通で全員集合、ということで各自走行。途中、淡路市のイオン(人工島にある)にも寄った。周囲がさびれすぎていて、廃墟化したアウトレットみたいな雰囲気なのに、中は割と綺麗で、ゲーセンのGIGOが妙に新しい。客層が「中学生っぽい子どもたち」と「スロットに向き合う大人たち」で、ここが地域のオアシスなんだろうな、と妙に納得した。

洲本の海岸通はお祭りで賑やかだったけど、観光する間もなく出発。ここから本日の難所、峠に突入。やっぱり自転車で坂を越えるのはしんどい。できるだけ足をつかないよう粘ったけど、私は途中でギブアップ。
峠を下った後は、夕焼けの海沿いロードが長々と続く。赤い光が眩しくて、波も静かで、「今日は平和なサイクリング企画だな」と、わりと本気で安堵した。
平和はここで終わった。宿に着くなり宿のおっちゃんに言われた一言。
「近くの全日食チェーン、日曜定休やで」
今夜の飯がそのスーパー頼みだった我々は、しっかり詰む。15km漕げばマクドやドラッグストアがあるらしい。でも田舎すぎてカーシェアはない。タクシーも来てくれない。みんなヘトヘト。
「誰か代表でUberすれば?」という案が出たけど、有償部分の条件を付けたせいで議論が燃え、最終的に「行きたい人が各自で買い出しに行こう」という結論に落ち着いた。片道30分ほど漕いで、それぞれ食料調達。旅はこういう“予想外”が一番記憶に残る。
2日目
2日目の出発はバラバラ。1年生2人は7時くらいに出て岩屋港のカフェで勉強するらしい。そういえば3Q期末テスト直前、学生の旅ってこういう現実が混ざる。
私は9時くらいに出発して、まずは道の駅うずしおを目指す。昨日と同じくらい、登って降りてを繰り返す坂地獄を越えて到着……したのに部員が誰もいない。どうやら手前の展望台から無料シャトルバスが出ていて、みんなそれに乗ったらしい。

「バス使うと甘えって言われそう」と思って頑張って自走したのに、その“某Sさん”がバスで来ていて、ちょっと損した気分になった。とはいえ渋谷も自転車で来てくれていて、強さに救われた。
名物の淡路島バーガーを食べて、「淡路島の端まで来た」という実感を得る。ここが折り返し地点。

折り返してからは、だんだん「早く終わらせたい」気持ちも出てきて、各自のペースで岩屋港へ。私は途中で“幸せのパンケーキ”に寄った。並ばずに入れてラッキー。
日が暮れる前に岩屋港のモニュメントへ全員集合。集合写真を撮って、船で明石へ戻り、明石駅で解散。


総括
総括すると、かなり良い遠征だった。適宜チェックポイントを設定して集合できたのが大きいし、天気も良くて海の景色が最高だった。名物も色々食べられた。
そして一つ、強く学んだことがある。
淡路は、田舎。
(しかもその田舎さが、時々こちらを試してくる。)
でも、だからこそ思い出に残る。次もまた、こういう遠征ができたらいいなと思う。
